ピアノが上手になるレッスン方法④指が滑らなくなるコツや練習方法を解説

ピアノが上手になるレッスン方法④指が滑らなくなるコツや練習方法を解説

弾くことにも慣れてきたけど、指が動かなくて音がきれいに揃わないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

音の粒が揃っていることは美しいピアノの音色に不可欠です。ですが、音の粒を揃えることは難しく、なかなか思うように指が動かなかったり、どうしても指が滑ってしまうものです。

不安になるものですが、原因別に正しいトレーニングをすると必ず解決します。

まだ初心者で粒を揃えることまで気にしてないという方も、初心者のうちから気をつけておくと上達のスピードも変わってきますよ!

指が滑る原因①手首が動いている

これは指が滑って思うようにピアノが弾けないときに特に多い原因です。

手首が上下に大きく動いてしまってはいませんか?手首がピアノに対して平行に動くと綺麗なメロディを弾けることに繋がります。

手首が動いていてもきちんと弾けていると思ってしまうかもしれませんが、メロディにバラつきが出てしまって全体で聴いたときに滑らかに聴こえなくなってしまうのです。

この場合は、以下の2つを気をつけてみてください。

・手首を使って弾くのではなく指を動かして弾くことを意識する
・指使いが複雑なときに手首の上下をしなくても移動できるクセをつける

ピアノが上手く弾けるようになってくると手首の使い方はさらに大事になりますが、初心者のときはなるべく手首に負担を掛けないようにしてみましょう。

指が滑る原因②指が独立せず音が重なっている

これもピアノを習っている方のよくある悩みです。次の音を弾くときに指が鍵盤から離れていなかったため、音が重なってしまうというパターンです。

手首は綺麗に動いているけど指自体が弱く、ふにゃふにゃとした音になる方に多いです。

この場合の解決方法を解説していきます。

・指先に力を入れて弾くことを意識する

1つ目のチェックポイントですが、音が重なるというのは指の弱さが原因と考えられます。指を強くするにはトレーニングが必要となるので、下記のトレーニング方法を参考にしてみてください。

指を強化することで独立して弾けるようになります。できるだけ毎日トレーニングを続けてみましょう。

・今弾いている音の指が鍵盤から離れたことを理解してから次の音を弾く

指を強化することと併せて、指が独立した状態で弾いたときの感覚を掴むことも大事です。

スローテンポからやってみて音が重ならないことを意識してクセ付けをしてみましょう。

ゆっくり、指を大きく動かして弾くように気をつけて練習してみてください。

指が滑る原因③慣れていない黒鍵に苦手意識がある

黒鍵が出てくるとメロディが上手く弾けなくなる方も多いのではないでしょうか。慣れない間は黒鍵によるミスタッチが多くなりがちです。

この場合の解決方法を解説します。

・始めに調を確認して何の音にシャープやフラットが付くか知っておく

ピアノ習い始めの場合だと何調にシャープやフラットが何個付いているかというのは曖昧になっているかもしれません。

ただ初心者向けの楽譜となると多くて3〜4つぐらいまでのものが多いので、その範囲の調を覚えてみてください。

正確にすべて覚えようとすると嫌になってしまいます。なんとなく弾きながら理解するだけで黒鍵の位置にも慣れてくるので、ミスタッチも少なくなります。

・黒鍵を弾くときの指番号を頭に入れておく

その黒鍵の指番号を確認して覚えておくというのは大事なことです。

指番号を守ることは別記事でも解説しましたが、指番号がなぜ書かれているかというと、その指で弾けば次のメロディも途切れず弾けるからです。

黒鍵を含むメロディを流れるように弾くために、始めに指番号を意識しておきましょう。

・「黒鍵」という事を意識し過ぎない

黒鍵に慣れないうちは、黒鍵だけ音が大きくなってしまったりミスタッチをしてしまうということがよくあります。

これは黒鍵ということを意識し過ぎているせいかもしれません。

シャープやフラットは特別な記号ではなく、ト長調の曲であればファ♯を含んだ音階で一つのかたまりになっているという考え方をしてみましょう。

黒鍵が出てくると難易度も高くなるので、黒鍵への苦手意識が強くなる前に気をつけてみてください。

パターン別・指が滑らなくなるための練習法

ここからは、ピアノが上手く弾けない場合にどんな練習をしたら改善できるかをパターン別に紹介します。

指に力を入れ過ぎてしまう場合

「指先に力を入れて」って言ったのに…と思った方もいるのではないでしょうか。

これは両方とも間違いではなく、指先に力が入らずフニャフニャなのも良くないですが、指や肩、腕まで固まって柔軟性がない状態も良くないのです。体が固まっていると指が滑るだけでなく、なめらかな演奏もできませんし、早く弾くことも難しくなります。

力が入りすぎてしまっているときによく言われるのが「脱力しましょう」というアドバイスです。

指に力を入れつつ脱力するのは難しいですよね。どのように力を抜いたら良いか分からない方が多いと思います。

まずは普段の練習のときからリラックスをして弾いてみてください。力が入り過ぎているときは息を止めていたり呼吸が浅くなっていたりする場合もあるので、普段通りの呼吸をしながらゆっくりとした曲を弾いてみます。

手首や首、腕をぶらぶらして力の入らない状態をつくってみてから弾くのもおすすめです。指が滑る原因①で説明したように、手首は上下しないように気をつけながら、手首が固まっていない柔らかな状態を保てると良いですね。

ハノンはいろいろな弾き方で練習できるので、脱力する練習に最適です。

ハノンで1音目だけ、1音目と3音目だけなど、その音だけアクセントをつけて弾き、あとは脱力した状態で弾いてみてください。他にも力を入れるところと力を抜くところを合わせていろいろな弾き方を試してみましょう。

かなりゆっくりと脱力していることを感じながら弾くだけでも効果的です。

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フニャフニャの音にならないようにしつつ脱力するというのは難しいですが、最初は余計な力が無いというのはこんな感じかなというのが分かるだけでも大丈夫です。

16分音符など細かいパッセージで音の粒が揃わない場合

細かい音の粒が揃わない場合は、指の力がバラバラで、指の動かし方も均一になってないことが原因です。薬指や小指は他の指に比べて動かしづらいですよね。

この場合はハノンやツェルニーといった基礎練習を行うことが大事になってきます。

ツェルニーは中〜上級者向けなので、まずはハノンで練習しましょう。

 

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毎日たっぷりと練習の時間が取れない方のために、ピアノがない状態で指を動かす練習方法を紹介します。

机の上をピアノに見立てて手を置いて、指番号で言うと「123454321」と指を速くハキハキと動かしてみてください。


そうすると実際ピアノで弾くように弱い指が疲れてくると思います。弱い指にもっと力を入れるというより、他の指と同じように動かせるように滑らかな動きを意識して練習してみてください。

また、同じように机の上をピアノに見立てて手を置いて、すべての指を机に付けた状態で1つの指だけを何回も動かしてみてください。

親指、人差し指あたりは大丈夫ですが、中指あたりから難しくなりませんか?最初はゆっくりと手の形が崩れないように見ながらしっかりと動かしてみましょう。

このように空いた時間で指を動かす練習をしていくと、それだけで細かいパッセージも蹟かずに弾けるようになっていきます。

和音が上手く弾けない場合

和音を上手く弾くのも指の強さが関係しています。指が弱いと和音を弾くときにバラバラっとした音になってしまったり、逆に力を入れ過ぎて綺麗な響きにならなくなってしまいます。

和音を弾くときは以下の2つを意識してみましょう。

・始めに分散和音(和音を同時でなく1音ずつずらして弾くこと)で弾いてみて、音をしっかり確認してから、指先に力を入れて和音を弾く
・和音のパターンを覚えて弾きやすい指番号で弾く

正しい和音を確認しながら均一な指の強さで音を出してみる事を意識してみてください。

分散和音で弾くと「この指は弱いから意識して弾こう」と強さの入れ方を自分で考えやすくなります。

そして和音はパターンが同じ場合が多いので、指番号の指定がある時以外違う指番号にならないように、弾きやすい指番号を覚えてみてください。

ピアノレッスンまとめ

指が滑ってなかなか弾けないと挫折してしまいそうになりますよね。

指の独立や音の粒を揃えることは最初みんなが悩むところです。あまり楽しい作業ではないかもしれませんが、原因を理解して地道に練習をすれば必ず指は滑らなくなります。

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