JAM音楽教室

  • 2019/09/19
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ピアノが上手になるレッスン方法③指をスムーズに動かせるようになる方法を解説

ピアノ初心者の悩み、それは思うように指が動かせないことではないでしょうか。

一からピアノを始めて、「ドレミファソラシド」の鍵盤の位置と音符だけなら一日で覚えることも可能でしょう。あとは指が動けばいいだけ、なのですが、ここで足踏みをしてしまうことがあります。どうしても頭に指の動きがついていけないと感じてしまうものです。

では、どのようにすれば指は正しく、速く動かせるようになるでしょうか。

今回は初心者でも指をスムーズに動かせるようになる方法を紹介していきます。

まずは指の動かし方を理解しよう

ピアノで指を動かすことを「運指」といいます。

練習曲集などの「教本」には運指をどのようにすべきかという指示、いわゆる指使いが載っています。

ピアノの場合、親指から小指に向かって1から5の番号が振られています。ある音符の上に3という数字が書かれていたら、その音は中指で弾くよう指定されていると考えてください。

指使いが書かれている理由は主に2つです。

①その曲が演奏しやすいような運指を教える
②特定の指の練習をさせるために指定する

①は一般的なピアノ曲、②は練習を目的とする曲であることが多いです。

指を正しく、速く動かすためには主に②の理由で指使いを正しく守ることが必要です。こっちの指の方が動かしやすいなと思っても、練習曲では指使いをきちんと守りましょう。

指を動かせない理由は?

指使いが重要なことはわかったけれど、それを守るのが大変で…と感じている方も多いでしょう。実際の解決策の前に、なぜ難しいと感じるのかを理解しましょう。

①両手の動きが非対称だから

両手の指は左右対称になっていますが、右手も左手も「1の指」は親指です。右手でドの音を1として5の指まで順に鍵盤を弾くと「ドレミファソ」と鳴りますが、左手でドを1として順に指を動かすと「ドシラソファ」となります。

人間の指は両手とも同じ(対照的な)動きであれば結構スムーズですが、非対称な動きは日常生活で行わないので、慣れるのに練習が必要なのです。

②どの指も万遍なく使うから

指は5本ありますが、箸を持ったりペンを持ったりと日常的に独立した動きを求められるのは中指までで、薬指や小指、すなわち4と5の指は個別に使われることがあまりありません。特に4の指は独立性に乏しく力も弱いです。

しかし、ピアノではどの指も平等に使われ、独立性を求められます。動かしにくいからと4、5の指を使わずに曲を弾くことも、ゆっくりとした単音のメロディーならできるかもしれませんが、速い、和音の出てくる曲だとお手上げです。

つまり、全部の指がある程度独立して、ある程度の力で動かせることがピアノには必要となるのです。

問題点を克服するピアノトレーニング


なぜ指をスムーズに動かすことが難しいのか理解できましたか?次は実際に解決策をみていきましょう。

まずは教本のチョイスから

指を早く動かす、とは、上の2つの問題点を克服することでもあります。楽譜屋さんに行けば初心者用に多彩なピアノ教本が並んでいますが、どのようなものを選べば良いのでしょうか。

◆非対称な動きができるようになるための教本

以前は初心者用の教本があまりなく、右手と左手を別々に練習し、両手になった途端いきなり非対称な動きをさせるものもありました。ここでまずつまずく方も多かったのです。

しかしその後、特にアメリカからの初心者のための教本が多く入ってくるようになり、日本での教え方やテキストの作り方も変わってきました。

初心者向けの教本のポイントは、

・最初から両手で練習する
・まずは左右対称に動き、徐々に非対称につなげる
・比較的早くちょっとした曲が弾けるようになる

ということです。

大人の場合、教本に書いてあることの理解が早く、読譜もできるのでまどろっこしく感じますが、頭で理解した信号を指が思うように応えてくれるようになるにはある程度の時間がかかります。

上にあげた特徴を持つ教本を1冊か2冊使い、両手が非対称でも自然に動けるように練習しましょう。もしも足りなければ、簡単なピアノ曲集を買って教本と併用するのも良いでしょう。

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◆指が独立して動くようになるための教本

指を独立させるための教本もいろいろなものが出ていますが、敢えてお勧めしたいのが指練習の王道ともいえる「ハノンピアノ教本」です。

お勧めする理由は各指が万遍なく動くようになるための教本だからです。ただしそれに特化しているため非常にシステマティックになっており、弾いていて楽しくはなりません。なので子供には時に苦痛となる場合もあるようです。

しかし、大人であれば「指を独立させる」目的達成のためにはこれくらいストレートな教本が一番の近道となってくれます。スポーツをする前のウォーミングアップは特に楽しむというより、必要だからという意識で行いますよね。それと同じです。

最初は1~20番の1段目ずつだけでもゆっくり練習し、慣れてきたら少しずつ速く弾いていきます。どれだけゆっくりでもどれだけ速く弾いても自由なのもハノンの良い点です。苦手な運指部分を繰り返し練習していくうちに指がほぐれてくるようになるでしょう。

もちろん好きなピアノ曲と併用して練習して下さい。

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普段の生活でできることは?

ピアノに向かえる時間は限られています。日常生活のちょっとした時間にできる、指を速くスムーズに動かすための訓練があるとさらに上達するでしょう。

机の上を鍵盤に見立てて両手を置き、他の指は置いたままで4の指だけを上下させる動き、3と5、3と4、4と5の指をそれぞれ交互に弾く動きをします。
両手同時でも片手ずつでも構いません。鍵盤を押す力が要らないので速く動かせそうですが、ゆっくり丁寧に行なってくださいね。

無理は禁物!

以上のような練習を1日10分でも15分でもよいのでコンスタントに続けることで、運指は次第にスムーズになり、速く、しっかりと動くようになってきます。毎日少しずつが基本ですが、疲れているときや時間のないときは無理をしないでください。

なお、いきなり「よし、早く指が動かせるようになるために毎日ハノンを1時間以上練習しよう」とか「しばらく練習できなかったから今日は2時間練習しよう!」などということは絶対に避けましょう。指を動かす筋は非常にデリケートなので突然ハードな動きを続けるようになると痛めますし、下手をすれば腱鞘炎になってしまいます。筋肉や関節が固くなりつつある大人の場合、特に注意が必要です。

運指練習は最初は5分で十分です。続けていくうちに、頭が楽譜を読んで送る信号に指が素早く反応するようになってくるはずです。それから少しずつ時間と量を増やしていくようにしましょう。

ピアノトレーニングまとめ

指が速く動くようになるというのは、結局正しい運指を覚えることにほかなりません。

矛盾するようですが、指を速く動かせなくても弾ける美しい曲はたくさんあります。そういった曲にまず取り組みながら運指の練習を続けていくことで、ピアノを弾く楽しさを継続しつつ、速い曲にも挑戦できる技術を育むことができるのです。

運指練習は退屈かもしれませんが、確実に上達する練習方法でもあるので、丁寧に行っていきましょう!

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