JAM音楽教室

  • 2019/08/10
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歌が上手くなるボイトレ練習方法④歌の呼吸法を解説

歌の途中で声がぶれてしまったり、なんだかいまいち上手に聴こえない…と悩むことはありませんか?

歌が上手な人は、発声が安定しています。フレーズの途中で意図せず音色が変わってしまうようなことはなく、フレーズが柔らかくて滑らかです。

どうすれば安定した発声で、フレーズを柔らかく滑らかに歌えるのでしょうか?

安定した発声でフレーズを滑らかに歌う鍵は、「呼吸」です。歌において呼吸は基本中の基本です。なぜなら、「息の流れ」がフレーズそのものだからです。

カラオケでも正しい呼吸法で安定して歌えるだけでずいぶんと上手に聴こえるようになるはずです。

今回は、安定した発声で曲のフレーズ一つ一つを滑らかに美しく歌うための「呼吸法」を解説します。

ボイストレーニング呼吸の基本

歌の呼吸の基本は「息を流し続けること」です。歌っているときに息が止まる瞬間はありません。

「声を出していたら息は出ているんじゃないの?」と思う方もいますよね?試しに一度だけ、わざと息を止めたまま歌うかしゃべるかしてみてください。

いかがでしょうか?息を止めたままでもできたのではないかと思います。そして、それは望ましくない「喉声」です。

多くの人は、そのつもりがなくても息が流れていない歌い方をしてしまう傾向があります。息を流し続けながら歌うことは、実は誰でもいきなり出来ることではなく、息を流し続けるための呼吸法を覚えて始めてできることなのです。

以下で息を流し続けるための具体的な方法について、述べていきます。

まずは、呼吸だけから

まずは、歌で息を流し続けるためにはどういう風に呼吸をしたら良いのかを解説します。

「腹式呼吸」とは

よく、「歌の呼吸は腹式呼吸」「おなかに息を入れて」「おなかから声を出して」などと言いますね。

その一方で、「腹式呼吸という考え方は間違い」という意見もあるようです。

さまざまな意見がありますが、基本的なポイントは以下の3つにまとめられると思います。

・実際には、おなかに息は入らない。息が入るのは肺。
・但し、普通に呼吸すると、肺の浅い所にしか息が入らない。
・「おなかに息を入れる」とイメージして吸い込むと、肺の深い所(横隔膜に近い所)に息が入る。

特に、歌う場合には横隔膜が押し下げられるぐらいまで息を吸うことが必要です。そのときに腹筋を使うのです。

また、歌うときには、吸った息を一気に吐くのではなく少しずつ吐きますね。次の息継ぎまでのワンフレーズ分、息を吐き続ける必要があるのです。この「一度に吐かずに少しずつ吐く」ためにも、腹筋を使います。

今回は前述のような方法を「腹式呼吸」と呼びます。

以下で、実際にどのように体を使うのかを解説します。

「腹式呼吸」を実際に行ってみる

実際に腹筋を使って呼吸する方法を解説します。
とりあえずやってみた方が分かりやすいと思いますので、いきなり練習からしてみましょう。

[練習1]
仰向けに寝そべって、息を大きく吸ったり吐いたりしてみてください。このとき、吸えるだけ吸ってから吐くことを意識しましょう。

おなかが動いているのがわかりますか?
赤ちゃんの泣き声が大きいのは、腹式呼吸をしているからなのです。寝そべった状態では、呼吸は必然的に腹式呼吸になります。

[練習2]
四つん這いになります。前腕側に体重をかけてください。

そのまま、やや速めのテンポで吸ったり吐いたりしてみてください。一秒間で「吸って吐いて」を1回行うぐらいのペースです。

おなかが動いているのがわかりますか?
「動かない」「わからない」という方は、もっと前のめりになって、体重を前側にかけてみましょう。または、呼吸のペースを速くしてみたり遅くしてみたり、吸ったり吐いたりする息の量を多くしてみてください。
必ず、おなかが動く感じがわかると思います。

四つん這いの状態では、呼吸は必然的に腹式呼吸になります。練習1,2ともに、おなかが動く様子を感じることに集中しましょう。

慣れたら、練習1,2どちらの方法でも良いので、息を大きく吸ったときに肺の底の方に空気が入って横隔膜が押し下げられることを感じてください。

[練習3]
座ったまま、または立ったまま、腹式呼吸を行ってみましょう。練習1,2のときと同じように呼吸します。

深く息を吸ったときに、練習1,2のときに感じたのと同じように

・おなかが動くこと
・肺の底の方に空気が入ること
・横隔膜が押し下げられること

の3点をを確認できればOKです。

うまくできない場合は練習1または2に戻っておなかの動きを意識してみましょう。

息をゆっくり流す方法

腹式呼吸の方法をマスターしたところで、「腹式呼吸」を実際に歌でどうやって使うかについて解説します。

息を吸うときに胸郭を少しだけ広げます。息を吐くときに胸郭を少しずつ横に広げていくので、その準備をする程度で大丈夫です。

息を吐くときは、背筋を使っておしりを徐々に締めながら胸郭を広げていきます。

背中側では、肩甲骨を横に広げていってください。横隔膜が横にひっぱられていきます。

[練習4]
足を肩幅ぐらいに開いて立ったまま、前述の方法で息を大きく吸って、少しずつ吐いていってください。
上の歯と下の歯をくっつけて、歯と歯の間から息を少しずつ出してみましょう。「スー――」という音が一定になるように意識してください。

なるべく長く続けられるように練習していきましょう。

息を流しながら声を出すための練習

解説した呼吸法を、今度は声を出して歌うことに適用してみましょう。

同じ音程で

まずは同じ音程で呼吸を意識できるようになりましょう。

[練習5]
同じ音程(出しやすい音程)でずっと「アーーー」と声を出してみましょう。
呼吸は、[練習4]のときと同様に行ってください。口をあけて声を出すこと以外は同じで大丈夫です。

練習4と練習5を交互に行えば呼吸を確認しながら声を出すことができるのでおすすめです。

音程を変える

[練習5]では同じ音程での呼吸法を練習しましたが、それをマスターできたら音程を変えてもできるように練習しましょう。

音の高さによって息の出し方は変わります。
「高い音域ほど、息の量は少なく、スピードは速く」「低い音域ほど、息の量は多く、スピードは遅く」なります。

[練習6]
話し声に近い音域から「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」と、音程を上げながら声を出してみましょう。下の「ド」が低すぎる人は、「レ ミ ♯ファ ソ ラ シ ♯ド レ」でも大丈夫です。
息を止めずに、息の量をだんだん減らしてスピードを速くしていきます。

[練習7]
話し声に近い音域のオクターブ上の音域から「ド シ ラ ソ ファ ミ レ ド」と、音程を下げながら声を出してみましょう。こちらも下の「ド」が低すぎる人は「レ ♯ド シ ラ ソ ♯ファ ミ レ」で大丈夫です。
息を止めずに、息の量をだんだん増やしてスピードを遅くしていきます。

ボイストレーニングまとめ

歌において、呼吸はフレーズそのものです。「息を流し続ける」ことが基本になります。

そのためには以下のポイントをおさえることが大事です。

・腹式呼吸:腹筋を使って肺の底の方に息を入れる
・腹筋と背筋と横隔膜を使って息の流れをコントロールすることで、安定して息を流し続ける
・音程が変わると、息の量とスピードが変わる

これらは、誰でもいきなりできるものではありません。まずは呼吸のみで練習して、少しできるようになってきたら声を出して練習してみましょう。

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