JAM音楽教室

  • 2019/08/07
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歌が上手くなるボイトレ練習方法①母音ごとの発声方法を解説

「カラオケで思いっきり歌いたい」「もっと魅力的な歌声がほしい」など、歌が上手だったらなあ…と思うことはありませんか?

歌が楽器と違うのは、「歌詞」があることです。歌詞をつけてよく響く声で歌うためには「母音」が基本になります。日本語の母音は「あいうえお」の5つです。

これらの母音は一つ一つ響かせ方が違います。一つ一つの母音を正しく響かせることによって、声が深くよく響き歌が生き生きとします。母音の発声方法をマスターすれば、カラオケでもワンランク上の歌声を披露することができますよ。

今回は、それぞれの母音を正しく響かせる方法を紹介します。

ボイストレーニング基本の口の開け方

「口を開ける」=「上の歯と下の歯の間を開ける」です。

案外、自分で思っているより口が開いていない状態(唇だけ開いて、上の歯と下の歯の間が開いていない状態)で歌っている人が多いのです。よく響くように歌うためには、しゃべるときよりも大きく口を開ける必要があります。特に高い音域では、喉をつまらせずにしっかり響く声を出すために口を大きく開けることが必要です。

上の歯と下の歯の間を意識して開けてみましょう。

練習方法

練習1 上の歯と下の歯の間に指1本入れた状態で「あー」と声を出す。
練習2 上の歯と下の歯の間に指2本を入れた状態で「あー」と声を出す。

母音ごとの声の出し方

日本人は、あいうえおの母音を全て口を少し横にした「い」の口ままほんの少ししか開けずに話したり歌ったりする人が多い傾向にあります。きれいに響くはっきりとした声で、かつ喉に負担をかけずに歌うには、5つの母音をはっきりと発音し分けることが必要になります。

浅い母音と深い母音

歌の発声においては「いえあおう」の順に深くなります。

「い」と「え」は、浅い母音(前舌母音、舌根を上げて発音する)、「あ」は真ん中の母音、「お」と「う」は深い母音(奥舌母音、舌根を下げて発音する)です。特に気を付ける必要があるのが、「お」「う」。しゃべる時も歌う時も、これらの母音は浅くなりがちです。発音が浅くなると、その音は響きません。

しゃべる時の、母音ごとの口の形

しゃべるときに5つの母音を発音し分けられなかったら、歌で発音し分けることはできません。まず、音程をつけずにしゃべる練習をしてみましょう。

以下に、母音ごとの口の形を書きます。

「い」母音と「え」母音

口は横に開きます。「い」はにっこりした時の口。「え」は「い」を少し縦に開けた状態です。

[練習]
「いえ」と大きな声で言ってみましょう。「え」で少しだけ口が縦に開くことを確認してください。

「あ」母音

口を普通に大きくあけます。歯と歯の間を指2本分開けてください。普段そんなにあけて話しませんが、ここではそのぐらい大げさにやってみてください。

[練習]
「れあ」と大きな声で言ってみましょう。「あ」で口が開きましたか?

「お」母音と「う」母音

口先をしっかりとがらせます。唇の両端が縦に引っ張られて緊張している状態です。唇の両端が緩んでいると声は響きません。指を唇の端に当てて、緊張している状態になっているかどうか確かめてください。

[練習]
両方の人差し指で、唇の両端に触りながら「あお」と大きな声で言ってみましょう。「お」で唇が前にとがり両端が緊張しましたか?うまくできない場合は「お」のタイミングで人差し指で唇の端を少し押して、口を少しすぼめさせてみましょう。

次に、「あお」と同じようにして「あう」と言ってみましょう。「う」のときに「お」のときよりももっと唇を前に突き出してください。

[練習]
「あおい そらに ふうせんが とぶ」とゆっくり、はっきり言ってみましょう。それぞれの母音に注意しながら練習してみて下さい。

歌うときの母音ごとの発声のしかた

歌うときには母音ごとに「舌根の位置」と「響かせる場所」が変わっています。

「舌根」とは、舌の付け根の部分のことです。実は、普段しゃべっているときも舌根は動いています。歌で母音を発音するときは舌根の位置と口の形で母音を変えるのです。「い」「え」「あ」「お」「う」の順に、舌根の位置は高い方から低い方へ、響かせる場所は頭の前側から後ろ側へ変わります。

歌の発声の基本になる母音は、中間の深さの「あ」です。以下、「あ」「え」「い」(「あ」からだんだん浅くなっていく)、「お」「う」(「あ」からだんだん深くなっていく)の順に説明します。

「あ」

歌の発声の基本となる母音「あ」です。

指2本分口を開け、「あーー」と歌ってみましょう。出しやすい音程で良いので、同じ音程で伸ばしてください。頭のてっぺんを意識して響かせてみましょう。また、その時の舌根の位置を確認してください。この位置を基準として、他の母音の舌根の位置を説明します。

「え」

「あ」を発音しながら、口の形は変えずに、舌根だけ少し上げて下さい。これが「え」です。響かせる場所は、「あ」より前のおでこのあたりです。

「い」

「え」を発音しながら、舌根をさらに上げてください。これが「い」です。両頬を上げると、声がこもらずに明るくきれいな「い」母音になります。上げた両頬の上側をつなぐライン上を意識して、響かせてください。口はやや縦に開いて(しゃべるときのように思いっきり横にはしません)、舌根を上げます。

[練習]
次の言葉を、舌根の位置に気を付けながら、音程をつけて歌ってみましょう。

*「あめ」 「め」で舌根を少し上げます。
*「れい」 「い」で舌根を少し上げます。
*「かれし」 だんだん舌根を上げます。
*「れあ」 「あ」で口を開けながら舌根を少し下げます。
*「いえ」 「え」で口を開けながら舌根を少し下げます。

「お」

「あ」を発音しながら口先だけ少しすぼめて「お」の形にして下さい。口の形の所でも述べた通り、唇の両端が縦に引っ張られて緊張している状態になっていることを確認してください。唇の両端が緩んでいると、ちゃんと響く声が出ません。そして、舌根の位置を「あ」よりも少し下げてください。腹式呼吸の腹筋の力と背筋の力を、「あ」母音の時よりも少し多くするとできます。特に背筋の力を「あ」より強くしてみましょう。響かせる場所は後頭部、目の真後ろぐらいの高さです。

「う」

「お」を発音しながら口先をさらにすぼめて尖らせ、同時に舌根を下げてください。唇の両端の緊張を保ってみましょう。腹式呼吸の腹圧と背筋の力を「お」よりもさらに大きくします。響かせる場所は後頭部、頭と首の境目ぐらいの場所です。

[練習]
次の言葉を、舌根の位置に気を付けながら、音程をつけて歌ってみましょう。
*「あお」 「お」で口をとがらせて舌根を少し下げます。腹筋と背筋の力を増やします。
*「おう」 「う」で口をとがらせて舌根を少し下げます。腹筋と背筋の力を増やします。
*「まどう」 だんだん口をとがらせていき、舌根を下げていきます。腹筋と背筋の力も増やしていってください。
*「どあ」 「あ」で口を開けながら舌根を少し上げます。
*「くも」 「も」で口を開けながら舌根を少し上げます。唇の両端の緊張は保って下さい。

[練習]
「い → え → あ → お → う」と、「い」から始めてゆっくり変えていってください。舌根の位置に注意しましょう。

高音域での母音の発声方法

音域が高くなればなるほど、口をしっかり開けないと響く声が出ません。そのため、「い」「う」のような口をあまり開けない母音は高い音域できれいに響かせることが難しいのです。

高い音域では、「い」母音は「え」に近く、「う」母音は「お」に近く発声すると、綺麗に響く声が出ます。

高い音域での「い」母音

高い音域の「い」母音は、口の開け方と舌根の位置を低い音域での「い」母音と「え」母音の中間ぐらいにします。つまり、低い音域での「い」母音よりもやや口を開けて、舌根をやや低めにするのです。ただし、響かせる場所は低い音域のときと同じく、上げた両頬の上側のラインです。

高い音域で「い」母音を「イーーーーッ」という感じで強く出そうとすると、喉を締めてしまってキツイ音になります。これが好きな人もいるかもしれませんが、きれいに響く深い声ではありませんし、無理な出し方になります。無理な発声を一生懸命やってしまうと喉を傷める可能性が高いです。高い音域は喉に無理をかけないことを優先して、「い」は「え」に近く発音して下さい。意外と聞いている人には普通に「い」に聞こえるはずです。

高い音域での「う」母音

高い音域での「う」母音は、口の開け方と舌根の位置を低い音域での「う」母音と「お」母音の中間ぐらいにします。つまり、低い音域での「う」母音よりもやや口を開けて、舌根をやや高めにするのです。ただし、響かせる場所は低い音域の時と同じく、後頭部の頭と首の境目ぐらいの場所です。

ボイストレーニングまとめ

「い」「え」「あ」「お」「う」の順に、舌根の位置が高い方から低い方へ、響かせる場所が頭の前側から後ろ側へと変わります。舌根の位置と響かせる場所に気をつけてみてください。

母音の発声方法をマスターするだけで歌は格段に上手になります。母音を意識してよく響く生き生きとした声で歌ってみましょう。

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