ギターレッスン「鱗」弾き語り【難易度B】初心者
JAM MUSIC ギターレッスン第2弾は
その透き通った歌声で確固たる人気を誇る実力派シンガーソングライター
秦基博さんの初期の代表作「鱗」を弾き語りしました。
16分のストロークや要所でのキメ(※)があり
なかなか挑戦しがいのある曲のため難易度はBとなっています。
※キメとは、曲にアクセントをつけるためのフレーズのことです。
■解説
原曲はkey=F#
カポ4にすることでkey=Dのダイアトニックコードで弾くことが出来ます。
出てくるコードで変わったものは
Dsus4とDadd9 (最近は〇sus2という表記も増えてきています)
の二つがあります。
susは吊り上げる(suspend)という意味があり3度の音を4度に吊り上げたものになります。
度数は音階の何番目の音かを表すものです。
つまりコードの構成音が
1度、3度、5度から
1度、4度、5度
に変化したものなので1音しか変わりませんです。
add9は9度の音を付け加えるという意味になりますが
ギターのコードでは3度の代わりに2度(9度)を弾いているので
構成音は1度、2度(9度)、5度に変化します。
いずれもDコードから派生したものと覚えておきましょう。
それぞれ単体で使う場合もありますが、今回のように旋律的な音の動きを作るために多用されます。
さて、
弾き語りにおいて、コードを綺麗に鳴らすことも大切ですが
リズムが最も重要になりますので重点的に解説していきます。
大前提として4/4拍子は「1・2・3・4」とリズムを取ります。
ギターの場合、足を踏んでリズムを取ることを推奨します。
今回のストロークは16分音符を含むリズムになっています。
16分音符は4分音符をさらに4等分した音符です。
「1・2・3・4」に合わせて足を踏むとします。
その際に16分のストロークは下記のようになります。
1拍目の間に「↓ ↑ ↓ ↑」
2拍目の間に「↓ ↑ ↓ ↑」
3拍目の間に「↓ ↑ ↓ ↑」
4拍目の間に「↓ ↑ ↓ ↑」
カウントの間に右手は「↓ ↑ ↓ ↑」と4回弾くと言うことです。
「↓ ↑ ↓ ↑」はストロークの方向を示しています。
1拍目 2拍目 3拍目 4拍目
16分音符が入ってきた途端にリズムが取れなくなる人はこの感覚を身につけましょう。
実際のストロークでは4分音符、8分音符、16分音符が混在するためわかりにくいですが
下記のように弾いていきます。
1拍目 2拍目 3拍目 4拍目
1泊目の4分音符は
「↓ ~ ~ ~」
と16分音符4個分伸ばします。「~」は音を伸ばすという意味です。
2拍目は8分音符と16分音符の組み合わせで
「↓ ~ ↓ ↑」
3拍目は16分音符と8分音符の組み合わせで
「↓ ↑ ↓ ~」
ですが前の音符とタイで繋がっている場合は最初の16分音符は弾かずに
「~ ↑ ↓ ~」
となります。
4拍目は2拍目と同じです。
このようにリズムは曲で出てくる最も細かい音符を感じつつ
4分音符の1拍単位でリズムを取っていきます。
16分のリズムをマスターすると弾ける曲の幅が広がるのでぜひ挑戦してみましょう。